ゆるジーナ式育児を実践!良かったこと・やめたこと

赤ちゃんの寝かしつけ、夜泣きに毎晩悩まされていませんか?
私も長男のときは、毎晩抱っこ、寝ついたらそっと布団に…失敗。やっと寝ついたと思ったら1時間で起きて泣く…と、時間とストレスがかかっていました。

次男が生まれたとき「これではダメだ、私がもたない!」と、ジーナ式育児の実践を決意。
結果、今では寝かしつけが完全に不要になりました。
長男5歳&次男2歳の今、8時ごろに寝室に送り出し「おやすみ〜」と声をかけ、ドアを閉めるだけです。

本記事では、ジーナ式育児を実践して感じた良かったこと、ジーナ式を続けるなかでやめたこと、日本の、自分たちの生活にうまくフィットさせる工夫を、私自身の実体験をもとにご紹介します。

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海外の育児が本当に合うの?日本でジーナ式を実践する上での問題点

ジーナ式の教科書といえるこの本を読んだことがある方はご存知だと思いますが、ジーナ式はもともとイギリス発祥。日本語訳された本書も、内容はイギリス仕様そのまま。そのため、日本の環境でそのまま取り入れるのは難しいと感じた部分がありました。

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↑ジーナ式を実践するなら必携の教科書的存在。

住環境の違い

ジーナ式育児は、赤ちゃんのうちから子ども1人ずつに子供部屋を用意できることや、ベビーベッドを使用することが前提で考えられています。
日本、特に都心部の住環境では部屋の数が足りず、子どもが小さいうちから部屋を分けることは難しいのではないでしょうか。

また、親がベッドではなく布団で寝ている場合、夜中の授乳やおむつ替えなどのお世話は、やはり同じ高さの布団で行った方が体への負担が少ないです。場所を取るベビーベッドを置くスペースがないことも問題です。

母乳育児との兼ね合い

特に完母を目指したい人にとって心配になるのが、「泣いたらおっぱい」ができないことではないでしょうか。
産院では母乳を増やすにはとにかく吸わせるように指導されますので、時間を合わせなければいけないジーナ式とは相性が悪いように思います。なお、ジーナ式では母乳量を増やすために搾乳機の使用が推奨されています。

日本の助産師さんに、ジーナ式に詳しい人がいない

日本では定期的に助産師による訪問や相談を受けられますが、ジーナ式に理解がある人に会ったことがありません。
実際に我が家の担当になった助産師さんは、抱っこ&おくるみでの寝かしつけを推奨する人でした。

保育園や病院などの予定がスケジュールにあわない

月齢が小さいうちから保育園に通う場合は、保育園のリズムがジーナ式に対応していないことがあります。
また、病院の予約が取れる時間や、集団健診の時間帯は、何らかのスケジュールの時間と重なりがちでした。

このように、ジーナ式を日本の育児環境でそのまま実践しようとすると、いくつかの壁にぶつかります。私自身も疑問に思うことや、苦労したことがたくさんありました。でも、少しずつ調整しながら続けたことで、ジーナ式育児のメリットを享受することができました。

ジーナ式育児のメリット、やって良かったこと

寝かしつけがいらない

我が家は子供たちだけで寝室に嫌がることなく行き、就寝してくれています。
大人がやることといえば、「おやすみ〜」と言ってドアを閉めるだけ。
一緒に布団に入って気がつけば寝落ち…ということもなく、子供たちを寝室に送り出した後は完全フリータイム!

夜泣きがほぼない

長男は3歳前半まで悩まされた夜泣き。次男はほぼ経験していません。
赤ちゃんは夜泣きして当たり前…ではない!!
不安そうに泣くことなく朝までぐっすり、寝起きご機嫌な次男を見ると、ジーナ式頑張ってよかったなぁ〜と心から思います。

自分の時間が作れるようになった

長男の時には1時間添い寝して、やっと寝ついたかと思いそーっと抜け出してきたら目覚めて泣いて、また添い寝…で、長い時には3時間かかった寝かしつけ。
これがゼロになるのは本当に大きい!フルリモートで職場復帰した上で、こうやってブログを書く時間も取れています。

生活リズムが整い、家庭運営がスムーズに

起きてから寝るまで、何時ごろに何をするかのリズムが毎日同じなので、子供たち自身も次に何をするかがわかっており、大人があれこれ指示を出す必要がありません。スケジュールがあることが当たり前に育っているので、例えばおやつの時間じゃないのに「おやつ食べたい!」とわがままを言ったり、下の子に関しては昼寝を嫌がったりすることがなく非常に楽です。

我が家は夫がジーナ式のメリットに同意してくれたこともあり一緒に取り組んできたので、例えば通院やお出かけでお昼寝が少しずれたとしても、夜の睡眠を見越して上手に調整してくれています。助かる。

ジーナ式の教科書にはあるがやらなかった、できなかったこと

間取りの都合や子どもに合わせた結果、やらなかったことも。

ジーナ式では「決まったスケジュールで食事、睡眠をとる」「入眠時の癖をつけない」が大きなポイントだと理解しています。我が家ではそのエッセンスを守りながらも、ルールを一部緩めて実践しています。今のところ、おおらかな気持ちで心地よく生活を回せています。

一人寝

我が家は、寝付く時は子供たち2人で。その後大人が同じ寝室に入って、一緒に寝ます。これは、現実的に部屋が足りないという問題のほか、体調が悪い日などはやはり隣で寝ていた方が異常に気づきやすく安心だから、ということもあります。あと、シンプルに子供かわいい寝顔の隣で寝るのは幸せです。笑

子供たちだけで2人で先に寝かせるという判断は、もしジーナ式の「1人で寝付けるようにする」ルールにこだわっていたらできなかった選択だなと思います。

我が家の場合優先されたのは「1人で寝てくれること」そのものではなく、「入眠の癖に、大人が関わらない」ということでした。

お昼寝は添い寝OK、短くてもOK

次男の週末の家での昼寝は、添い寝OKとしています。
これは、夜の睡眠が長男と一緒で大人の負担が軽減されていることと、週末の昼は大人も寝たい時があるので、添い寝して寝落ちてしまったらそのまま休息、起きていられたらそっと出てくる…というふうにしています。
次男も体力がついてきて、昼寝が短くても夕方不機嫌にならないので、あまりないですが早く起きてしまったときはそれはそれでOKにしています。

厳密な時間管理

ジーナ式の教科書では「昼寝はきっかり2時間」とか、「授乳のタイミングは17:15」みたいに5分刻みで決まっています。一旦スケジュールが安定してからは、大まかな流れは守りつつ、多少の時間の前後は許容しています。特に健診などの日はどうしてもずれるのでもうしょうがない。

ただ最初は、できるだけスケジュールに合わせて標準を学んだ方が、後から自分なりの調整がしやすいように感じています。「我が子は、睡眠は短めでもいいけど空腹が機嫌に影響しやすい」などの傾向が、教科書と比べることでわかりやすくなります。

完璧じゃなくてもOK!我が家流の“ゆるジーナ式”工夫

寝室の明かり漏れ対策は「できるだけ」でよし

寝室を真っ暗にすることは、ジーナ式に限らず多くのネントレ本で重要視されています。光刺激は睡眠の質を悪化させ、なかなか寝付かない、早起きしてしまうなど、スケジュールの乱れの原因になるとも。でも、「できるだけ」でも案外なんとかなっています。

我が家の寝室はLDKに面しており、さらに2枚片引戸には明かり窓がついています。子が寝た後もLDKは明かりをつけて活動したいので、光漏れにはかなり気を使いましたが、やはり完璧に真っ暗とは行きませんでした。ですが、それでも子供たちは寝室に入って10分ほどで寝ついてくれているし、朝もアラームがなるまでは目覚めていても寝室で横になったままで待っています。

我が家で具体的やった対策はこちら。

  • 明かり窓は遮光シートを貼って塞ぐ
  • 引き戸の隙間に隙間テープを貼る
  • エアコン、空気清浄機の電源ランプ等に黒いマスキングテープを貼る
  • 授乳時などに使うナイトランプは、極力暗い明かりにできるものを選ぶ(ジーナ実践により、不要になった)

ちなみに窓がない部屋なので、遮光が比較的楽でした。

泣いた時でもできるだけ添い寝はしない、けど絶対ではない

いくら子どもだけで寝ついてくれても、その後に何度も夜泣きで呼び出されたり、夜中に起こされたりするのでは困りますよね。そうならないためには、夜中に泣いた時の対応が重要です。

我が家では今までに数えるほどしかありませんが、とくに下の子の体調不良時、目が覚めて泣いてしまうことが何度かありました。その時に「風邪だししょうがないか」と添い寝などで寝かしつけしてしまうと、一度やってもらえたから…と次からも要求される可能性が高まります。1〜2歳の子どもでは「今日は特別」はまだ理解できません。

なので我が家では、体調不良の原因をケア(例えば、鼻水を拭き取る、水を飲ませるなど)をし、対応が長くなる場合は一度寝室からリビングに連れてきて、泣いている場合は抱っこでなだめて、泣き止んで寝室に行ける状態になったら再度寝室で寝かせる、という対応をしていました。

もちろん、いつもいつも絶対にこの通り、というわけではないです。泣いたタイミングで親が寝る時間の場合は添い寝することもあります。ですが、ベースの対応を決めて繰り返してきたことで、子どものほうも「寝室で親がいなくても大丈夫」と認識できているようです。

つい最近下の子が鼻詰まりで泣いてしまった時は、一度寝室に入りなだめた後、「ママは洗濯物が終わったら来るからね」と言うと「うん」と納得しすんなり1人で寝に戻っていました。添い寝で対応してしまっていた長男の時には考えられなかったスムーズさに、言ったこちらが「あ、それでいいんだ!?」と驚いてしまった出来事でした。

旅行や大晦日は夜更かしOK!あえてスケジュールを崩す日もある

楽しみたい泊まりがけの旅行や、年に一度の大晦日など、特別な日だけは、昼寝のタイミングや回数が適当でもOK。夜更かししてもOK。おやつの時間じゃなくても、新幹線でお菓子食べてOK。楽しみたい日には、「まあ、トータルで睡眠足りてたらいっか」くらいにしています。

その代わり、子供の機嫌はよく見ておいて、疲れてそうなら少し休憩を取らせる、抱っこで昼寝させる、などの調整はします。

ちなみにジーナ式の教科書の中では、夜にパーティーに参加する時や、海外旅行の時差を含めたスケジュールの調整方法が紹介されています。お国柄だなぁ〜と思いました。

我が家の1日のスケジュール&睡眠事情

お昼寝がなくなりつつある5歳&まだまだ2時間がっつり寝る2歳。1日のスケジュールはこんな感じです。

平日

AM6:30 起床。上の子はさっさと1人でトイレや着替えを済ませ(およそ5分)、1人で遊び始めます。下の子は親が手伝い、目の前で遊ぶ上の子に釣られながら、朝ごはんまでにはなんとか着替えを終えます。ここはこれから躾が必要。
AM7:15〜 朝ごはんができ次第、全員でいただきます。2人とも好き嫌いはあるにはあるけど、大体自分で食べてくれます。
AM8:00〜 朝ごはんが終わったら、束の間の自由時間。
AM8:20〜 登園準備開始。
AM8:30〜 登園。
〜〜〜〜〜保育園〜〜〜〜〜
PM17:30〜 帰宅。園の方針で、その日の片付けや翌日の準備をできるだけ自分でさせる。上の子はほぼ問題なし、下の子はまだまだ手助けや声かけが必要。
PM18:00〜 夕飯。
PM18:30〜 入浴、歯磨きなどの寝支度。遊んだおもちゃを片付ける。
PM19:30〜20:00 就寝。

休日

AM6:30〜 起床。平日と揃えるのがポイント。
AM7:15〜 朝ごはんができ次第、全員でいただきます。
AM8:00〜 朝ごはんが終わり次第、子どもたちは遊びタイム。お出かけする日もたまに。
AM11:30〜 ランチタイム。
PM13:00〜 下の子昼寝。いつもの寝室で、大人どちらか1人が添い寝、寝たら退室orそのまま一緒に寝るときも。添い寝していた大人がいなくなっていることに気づいているとは思いますが、15時までに起きてしまうことはほとんどないです。
PM14:00〜 上の子昼寝。おもちゃが置いてある子供部屋にお昼寝用の布団を自分で敷き、寝る。
PM15:00〜 2人とも起こしておやつタイム。終わり次第自由時間。
PM17:30〜 夕飯。休日はちょい早め。PM18:30〜 入浴、歯磨きなどの寝支度。上の子はおもちゃを片付ける。PM19:30〜20:00 就寝。

どんな生活を送りたいか、親子の気持ちを大切にできる「ゆるジーナ」

このように「家族全員同じ寝室」「昼寝は添い寝」と、ジーナ式の教科書から見れば型破りな我が家のスタイル。でも、そもそも私がジーナ式に頼った「自分の時間が欲しい!」という切実な思いに見事に応えてくれています。もし「1人で寝かせなきゃいけない」と盲目的に信じていたら、もっとしんどくなっていたかもしれない…。

大切なのは、「なぜ、そうしたいのか」を立ち止まって考えること。我が家に合う形で取り入れること
「全部できないと意味がない」と思わず、合う部分だけでも取り入れてみると、きっと育児がラクになるはずです。

ジーナ式を無理なく続けられた、おすすめアイテム

ジーナ式を取り入れていく中で、「これは本当にあってよかった」と思えたアイテムたちをご紹介します。
育児のやり方は人それぞれですが、環境を整えるだけで驚くほどスムーズになることもあります。
わが家の経験が、これから始める方の参考になればうれしいです。

まずは必携、ジーナ式の教科書

ジーナ式をやってみるなら必ず手元におきたいのが、ジーナ式育児の提唱者本人の著書。
この本1冊で基本が全て網羅されているので、自己流にするにしても「ここを守ればOK」がわかりやすく、安心です。

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【改訂版】カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座

ベビーベッド

我が家が選択したベビーベッドの条件は「面積が小さい」「ハイタイプ・床置き両方使える」「安全」の3つ。


我が家の場合ベビーベッドの役割は、なんといっても、次男を物理的に保護するため。元気に走り回る当時3歳の長男や、私の寝返りなどから守るためでした。

狭い部屋なので、そのとき見つかるなかで一番小さなベッドを購入しました。大きく産まれ、成長も早かった次男は、4ヶ月ほどでこのベッドを卒業することに。それ以降は、大人の布団の横にベビー布団を敷いて寝かせていました。

このベッドは、日中はハイベッドにして長男との事故を避け、夜は床置きにして布団で寝ている私がお世話しやすいように。我が家のライフスタイルに最適な選択だったと思います。

ホワイトノイズマシン

我が家は寝室がLDKに隣接していたので、特にLDKからの生活音のなかでも、突発的な大きい物音(洗濯物を干そうとして取り落とした、など)対策として、ホワイトノイズを導入しました。一定効果はあったと思います。


我が家で使用していたこのホワイトノイズマシンは、設定記憶機能がありいつも同じ設定で簡単に使えること、動作ランプがごく小さいこと、コンセント式で充電の心配がいらないこと、音量の調整幅が広いこと、そしてシンプルなデザイン。この辺りが気に入って決めました。実際半年ほど使いましたが、ストレスなく使えました。

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